現実世界で実践できるブッダの教え

おはようございます。
黒うさぎです。

サマポケの聖地巡礼に行く道中で
「ブッダが説いたこと」を読破しました。

本日は、その教えの内容と
それをいかにして現実に落とし込むかを考えていきます。

解脱する

🔥私は存在しない

「苦しみは存在するが、苦しむ主体は存在しない」

移ろいの背後に、自らは移ろうことがない移ろいの主体はいない。
ただ単に移ろいがあるだけである。

人生は移ろうというのは間違っていて、人生は移ろいそのものである。
人生と移ろいは二つの異なったものではない。

言い換えれば、思考の背後に思考者はいない。

仏教的思考は、デカルトの「われ思う。ゆえにわれあり」という立場とは
まっこうから対立するものである。

引用：ブッダが説いたこと　ワールポラ・ラーフラ

魂や自己の否定。
私は存在しない。

ブッダの弟子が「輪廻転生で同じ魂がなんどもさまようとおっしゃった」と言ったところ
ブッダは「そんな教えを説いたのを耳にしたと言う愚かな弟子がいるか？」と答えた。

意識とは、条件に生起するもので
条件が無ければ、意識は生起しない。

目が無ければ見えない、耳が無ければ聴こえない、
口が無ければ味わえない、鼻が無ければ嗅げない
身体が無ければ触れない、心がなければ意識も生まれない

つまるところ、仏教においては心は
目・耳・鼻・口・身体と同列の、部位なのである。

そして死んだら、消える
ただそれだけ

苦しみはあるが、苦しむ主体は無いとは
そういうことである。

魂はない

死んだら消える

移ろいこそ本体

⛩ブッダは、ただのヒト

彼は「自分は単なる人間以上の者である」と主張しなかった唯一の開祖である。
他の開祖たちは、神あるいはその化身さもなければ神から啓示を受けた存在であるか、
そうであると主張している。

ブッダは、一人の人間であったばかりではなく、神あるいは人間以外の力から啓示を受けたとは主張しなかった。

人間は誰でも、決意と努力次第でブッダになる可能性を秘めている

引用：ブッダが説いたこと　ワールポラ・ラーフラ

俺は神の化身、あるいは神から啓示を受けたんだ！と主張する
おっさんがいたとして、あなたはどう思うか？

私は、信用ならないと感じる。

他の宗教は、そういった人たちが開祖である時点で聞く価値無しと判断する。
だがブッダは違う。

こうやって生きたら心穏やかに毎日を過ごせるよと語るだけで
多くの弟子を抱え、その教えが今世まで続いてきたのだ。

またブッダは、ブッダ自身の教えすら常に疑い
自分で考え、判断し
ブッダよりも良い教えがあれば、それに師事するよう伝えた。

つまるところ、仏教には思想の自由があるのである。
ブッダを疑っても良いし、他の宗教を信じても良い。

じつにこの世においては、怨みが、怨みによって消えることは、ついにない。
怨みは、怨みを捨てることによってこそ消える。
これは普遍的真理である。

byブッダ

神も神の啓示も不要

誰でもブッダになれる

🌳過去と未来のことは考えない

弟子たちが一日一食のシンプルで静かな生活を送っていながら、
顔色が輝いているのはどうしてかと尋ねられ、ブッダはこう答えた。

「彼らは過去を悔やまず、未来のことを気に病まない。彼らは現在を生きている」

引用：ブッダが説いたこと　ワールポラ・ラーフラ

今に没頭するということである。

しかし「私はこれをしている」と考えてはならない。
それを考えた瞬間、思考は乱れる。

食べる時は無心で食べる、読むときは無心で読む

どうやって？

そのトレーニングの一つに意識的呼吸法というものがある。

それぞれの足の甲を、反対側の足の腿に乗せ
無心で呼吸する。

呼吸に集中するのは難しい。
心に次々と雑念が浮かび、気が散る。

しかし日に二回5~10分ほどトレーニングを繰り返すと
無我の境地にたどり着けるようになる・・・らしい

剣道やってた時は

毎回瞑想してたな

🤣どうでもいいことは考えない

マールンキャプッタよ、私は、宇宙が有限か無限か、といった問題は説明しなかった。
マールンキャプッタよ、私がなぜ説明しなかったのかというと、それは無益であり
修行に関わる本質的問題ではなく、人生における苦しみの消滅に繋がらないからである。

引用：ブッダが説いたこと　ワールポラ・ラーフラ

ある時、マールンキャプッタという者がブッダに「宇宙は有限か無限か教えろ」と迫りました。
ブッダは「そんなことを考えるだけ無駄だから語らない」と答えました。

人生は有限であり、無駄なことに費やす時間はありません。

現代人は時に、こういった無益なことに時間を浪費し
限られた時間を台無しにしています。

私も何度も、こういった無益な問いにさらされてきました。

社会とのつながりがどうのこうの
生物としてどうのこうの
生きる意味がどうのこうの

これからは、そういった問いかけに対して、こう答えましょう

「それを考えることは無益であり、時間の無駄なので答えない」

無駄なことはするな

🍺酒は飲まない

八正道というものがある

・正しい理解
・正しい思考
・正しい言葉
・正しい行い
・正しい生活
・正しい努力
・正しい注意
・正しい精神統一

正しい言葉とは、有益なことが言えない場合は「尊い沈黙」を守るべきである
ということ。

正しい行いとは、命を傷つけたり、盗みを働いたり、不誠実で会ったり、邪な性的関係をもったりすることを慎むということ。

正しい生活とは、武器や兵器、酒、毒物の取引、屠殺、詐欺といった他者を害することで生計を立てないということ。

正しい努力とは、邪で不健全な気持ちが起きるのを防ぎ、すでに起きた邪で不健全な気持ちを取り除き、正しく健全な心を起こすことである。

正しい精神統一とは
第一段階で情欲と不健全な考えが取り除かれ、喜びと幸せの感情が伴う
第二段階ですべての知的活動が抑圧され、一点集中の状態になり、喜びと幸せの感情が伴う
第三段階では喜びの感情が消え、幸せの感情は残り、心の平静が加わる
第四段階では感情が消え去り、心の平穏だけが残る。

正しい思考とは
全ての生き物に対する無執着、そして非暴力の思いである。

正しい理解とは、知的把握ではなく、物事の本質を名前や名称無しで見抜くことである。

そして五戒というものがある。

1殺生をしない
2盗まない
3不倫をしない
4嘘をつかない
5酒を飲まない

これらを守り、正しく生きようとするものが
ブッダの教えを継ぐものだと言える

酒飲んじゃダメなんだ！

今後一滴も飲まないことをここに誓う

何度目の誓いだ・・・

最後に：やっぱブッダすげぇ・・・

「チャッカヴァッティンシーハナーダ・スッタ」には、貧困は不道徳・盗み・虚言・暴力・憎しみ・残虐行為といった犯罪の原因である、とはっきり述べられている。

それゆえブッダは、経済状況を改善することがいかに大切かを人びとに説いた。

たとえばシガーラ青年には、収入のうち四分の一は日常の支出に、半分は事業への投資に、そして四分の一は緊急事態のための貯蓄にあてるようにと助言している。

引用：ブッダが説いたこと　ワールポラ・ラーフラ

なんて真っ当なアドバイスだ・・・
紀元前でこのマネーリテラシーのブッダ凄すぎんだろ。

しかし、収入の半分は投資に回せと言う仏陀の教えを
現代日本人は全く守っていない。

どんどん貧困化していくのは必然である。
嘆かわしい・・・