こんにちは、黒うさぎです。
三菱ケミカルホールディングスを1800株保有しています。
平均取得価格は827.35円で、なかなかの含み損を抱えています。

今日は、そんなミツケミの銘柄分析をしていきます
●ミツケミの概要
三菱ケミカルホールディングスは国内最大の化学企業です。三菱ケミカルホールディングスの下には三菱ケミカル・田辺三菱製薬・生命科学インスティテュート・太陽日産がぶら下がっています。
材料としては、muse細胞、バイオマスプラスチック、ジョンマーク・ギルソンなどがあります。

しれっと人間を材料扱い
まぁ、外国人社長は話題になりやすいですが

青い文字は押すと、個別の分析記事に行くよ
2020年11月04日に発表された決算はかなり悲惨な結果でした。
衝撃的なことに、
2020年3月期営業利益1443億円→2021年3月期予測営業利益40億円
と超悪化しています。
上期に関しては赤字です。
出典:2021年3月期 第2四半期決算説明会資料

これは酷い
決算の詳しい分析は以下の記事をどうぞ。
三菱ケミカルホールディングスの最新決算レビュー【コロシテ……】
●三菱ケミカルホールディングスの株価とチャート
安定のヨコヨコチャートですね。
2018年には1250円を超える展開もありましたが、直近は500円代で推移しています。
2014年に購入したとしても、株価的な成長が一切ない悲しいチャートです。

6年間寝てたのでしょうか・・・?
●三菱ケミカルホールディングスの基礎データ
営業利益は2017年が良かったものの、3年連続で右肩下がり。
2020年は40億円の予想ですから、4年連続の減益がほぼ確実視されています。
絶望です。
研究開発費は大差なし。
未来への投資は惜しまずしているようです。
投資に見合ったリターンは見られませんが、ミツケミがmuse細胞やバイオマスプラスチックなど素晴らしい技術を保有していることは疑いようがありません。

植物工場とか
良い技術はあるけど、マネタイズできてないやつが多いよね
売上自体もヨコヨコしています。
住友化学も営業利益大幅減で売り上げ変わらずだったので、化学セクターとはこういうものなのかもしれません。

利益率とかも考えた経営をしてほしいわね。
同じ化学でも信越化学の利益率は高い。
化学セクターでも高利益率体質は目指せるはず
●配当金推移
配当方針については以下のように記載されています。
当社は、企業価値の向上を通して株主価値の向上を図ることを株主還元の基本方針としており、配当につきましては、今後の事業展開の原資である内部留保の充実を考慮しつつ、中期的な利益水準の30%を連結配当性向の目安とし、安定的に配当を実施することとしております。
出典:https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ir/stock_info/stock_dividend.html
配当性向30%とは少ないですね・・・・・・
個人的にはもっと出せと言いたいところです。まぁ配当性向30%でも高配当で放置されているので良いですが。
配当金推移は以下の通りです。
2010年8円
2011年10円
2012年10円
2013年12円
2014年12円
2015年13円
2016年15円
2017年20円
2018年32円
2019年40円
2020年32円
2021年24円
2016年から順調に増配が進んでいましたが、2020年に連続増配記録がストップ。
以降は減配、減配。
配当維持に十分な利益剰余金があるにもかかわらず減配。
株主還元意識は高いとは言えない。

まぁ、配当方針から考えれば、頑張ってるけどね
●ミツケミに期待すること
簡単に減配しないことですね。
ミツケミは利益剰余金が2019年12月31日時点で1兆1000億円もあったのに、年間配当40円×15億株=600億円の配当をケチって、減配したわけです。
こういう株主軽視経営をする限り、放漫経営は終わらない。
ネットではジョンマーク・ギルソン社長についてどうこう言われていますが、私は彼に期待している。
株主軽視日本人経営者が去って、株式会社本来の目的「株主価値を最大化する」会社になる時が来たのだ。
「財務基盤を強化し安定させることが最初の優先事項だ」という言葉が出てきたのは嬉しい。
ミツケミの自己資本比率は22.8%。前経営陣が田辺三菱を割高な価格で購入したツケが残っている。
「ポートフォリオの修正や変革をするために、一部を売却することもありうるだろう」というのも正しい。低収益事業は売却し、「配当の増額」「自社株買い」「成長への投資」のどれかをするべきだ。
ジョンマーク・ギルソン新社長は2021年4月1日に就任予定である。
外国人社長の経営手腕に期待したい。
ミツケミ、愛してるぜ・・・・・・
ミツケミ関連記事は以下をクリック↓(2020年11月時点では全20記事)
カテゴリ:三菱ケミカルホールディングス
この記事の更新履歴
2019年12月28公開→2020年11月21日rewrite
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