RDS.Bの2019年決算が2018年決算よりも悪かったことから、個人投資家たちが狼狽売りに走っています。
株価は53.28USDと3.76USDの配当に対して利回り7.06%まで高まっています。

狼狽える必要はないです。確かに前年(2018年)よりも決算は悪かったですが、配当維持には問題ない水準でした。
RDS.BのEPS3.90USDに対して3.76USDの配当を出していることから、96.4%を配当として吐き出していることになります。
出典:https://finance.yahoo.com/quote/RDS-B?p=RDS-B&.tsrc=fin-srch
ちなみにEPSとは一株当たり当期純利益を表しています。つまり一株当たり3.90USDの利益を出していて、一株当たり3.76USDを配当金として支払っているわけです。
100%を下回っていることから、来年も同レベルの決算であったとしても持続可能な配当水準であることが分かると思います。

とはいえ、さらに悪化したら100%超えそうだ。そう考えるとギリギリなのでは?

普通はそう考えるかもしれない。
ただ、RDS.Bには株主に還元し続けてきた過去の実績がある
石油セクターは成熟産業です。
GAFAのような高成長は期待できません。
しかし、成熟産業であるがゆえに株主還元に期待をすることができます。
ロイヤルダッチシェルは70年以上減配をしていません。リーマンショック時も変わらず株主還元を貫いた過去があります。業績が低迷して配当性向700%以上になった際も配当を維持しました。
2015~2017年までの間は配当性向が100%を超えていましたが配当は維持されました。
株主還元に対する意識の高さを感じさせます。
配当性向700%ですら配当を維持したことから、配当性向200%でも配当維持するんじゃないかと期待が持てるわけです。他の銘柄では考えられないことですが、RDS.Bが配当金の維持に対して並々ならぬ強い意志があることは明らかです。
当然、配当性向100%を超えている状態が数年続いたら厳しいとは思いますが、2015~2017年と3年間も100%を超えてたのに配当が維持されたことから、RDS.Bに常識は通用しない。(歓喜)
配当性向96.4%でRDS.Bを狼狽売りする必要は無いです。
ロイヤルダッチシェルを購入するということは配当目当てで購入したはずです。
石油セクターの株価の上下で振り落とされる人は、リスク許容度が低いので資源株から手を引いた方が良いでしょう。
リスク許容度が低い人は、値動きが比較的穏やかな飲料メーカーやヘルスケアセクターに投資することをオススメします。
ちなみに、今の利回り7%超えの水準は、配当性向が100%を超えていた2016年レベルです。
現在は配当性向96.4%であることから、売られすぎの水準にあるんじゃないかなと考えています。
とはいえ、余力が無いので次回の給料日まで買えないのですが・・・・・・
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