【carotuximab】参天製薬が年初来高値更新したから製薬企業勤務の薬剤師がパイプライン分析【sepetaprost】

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1.参天製薬のDA-127
2.参天製薬のパイプライン
3.総評

1.
参天製薬のDA-127

黒うさぎです。

黒うさぎは製薬企業勤務の薬剤師であり、投資家として三菱グループと英国株に投資を行っています。ヘルスケアセクターには三菱ケミカルHLDGSの投資を通して間接的に田辺三菱製薬に投資していることになります。(別に田辺三菱製薬を評価しているわけじゃない→三菱ケミカルホールディングスの問題児、田辺三菱製薬を再評価する【パイプライン】

参天製薬は4日続伸で年初来高値を更新、黒うさぎが有給休暇を取得中に見ている11:30の株価は2,118円と前日比+49円と2.4%の上昇を見せており年初来高値を更新しました。

その材料は23日取引終了後軽度・中等度の近視を対象としたDE-127(一般名:アトロピン硫酸塩)の安全性と有効性を評価したアジアでの第2相臨床試験において主要評価項目を達成したという発表です。ただアトロピン自体は既存の薬であるためインパクトは小さいです。日経平均が上昇に材料が乗っかって上がったというのが実態でしょう。

アトロピンはナス科に含まれており抗コリン作用を有しています。抗コリン薬はムスカリン受容体遮断作用を有し、副交感神経遮断作用を示します。その結果、目には瞳孔括約筋の弛緩により散瞳という影響が出ます。

毛様体筋の緊張と弛緩によって人間の目はピントを合わせているため、近視に使えることは知らなかったけど、作用機序を考えればまぁ使えるんだろうな程度の感想です。

まとめるとアトロピン自体は昔からある薬で、散瞳させる作用がある。

目の黒い部分が大きく見えるから、美人に見えるって大学では教授が言ってましたね。

 

 

2.
参天製薬のパイプライン
出典:https://www.santen.co.jp/ja/about/business/pdf/pipeline.pdf
carotuximabに興味を惹かれました。
というのも、他はフェーズ3が終わってる物を他の国で治験している薬ばかりなので。
carotuximabはカロツキシマブと呼ぶようで、ステムがマブであることからモノクローナル抗体であることが分かります。
論文だとAn adaptive population enrichment phase III trial of TRC105 and pazopanib versus pazopanib alone in patients with advanced angiosarcoma (TAPPAS trial)と言うものがヒットしました。TRC105 (carotuximab)とあることからTRC105は開発コードかな?
和訳すると「進行性血管肉腫患者におけるTRC105およびパゾパニブとパゾパニブ単独の適応的集団強化第III相試験(TAPPAS試験)」ってタイトルですね。
TRC105(カロツキシマブ)は、エンドグリンに対するモノクローナル抗体であり、増殖性内皮ならびにASにおいて腫瘍血管および腫瘍細胞の両方に高度に発現される必須の血管新生標的であり、VEGFRチロシンキナーゼ阻害剤を補完する可能性を有する。とあります。
(英語で TRC105 (carotuximab) is a monoclonal antibody to endoglin, an essential angiogenic target highly expressed on proliferating endothelium and both tumor vessels and tumor cells in AS, that has the potential to complement VEGFR tyrosine kinase inhibitors.ってとこ )
出典:https://academic.oup.com/annonc/article/30/1/103/5144114
出典:https://www.santen.co.jp/ja/about/business/pdf/pipeline.pdf
sepetaprostも気になりますね。
緑内障は、主に眼圧上昇を原因として進行する視神経障害を特徴とする一群の眼疾患であり、失明に至るおそれのある重篤な疾患である。治療にはラタノプロストなどのプロスタグランディン(PG)製剤をはじめとする眼圧下降薬が用いられるが、より強力な作用を示す新薬が待ち望まれている。筆者らは、PG受容体の1つであるEP3受容体が眼圧下降作用に関与する報告に基づき、FP作動活性とEP3作動活性を併せもつ薬剤が、既存薬である選択的FP作動薬を上回る眼圧下降作用を示すことを期待し、EP3/FPデュアル作動薬の創製に取り組んだ。プロスタサイクリン骨格をもつヒット化合物を変換し、強力かつ選択的なEP3/FPデュアル活性を示す化合物を見出した。本化合物はin vivo試験において既存薬を上回る眼圧下降作用を示し、安全性面でも問題がなかったことから、開発化合物ONO-9054(Sepetaprost)として選択した。本剤は米国および日本において緑内障、高眼圧症患者を対象とした第Ⅱ相臨床試験の実施を計画中である。
出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/medchem/27/2/27_70/_article/-char/ja/
ONO-9054は小野薬品だからONOなのかな。小野薬品ってオプジーボの一発屋かと思ってたけど、開発力ありますね。見直しました。
出典:https://www.santen.co.jp/ja/about/business/pdf/pipeline.pdf
こっちは特筆すべきもの無し。シクロスポリンもラタノプロストも既存の薬です。
ただ、医療機器は今盛り上がってるらしいので眼内レンズは注目してもいいかもしれない。
3.
総評
凄いやん、参天製薬!
って感想です。
参天製薬って国内でも製薬業界ランキング13位で10位にも入れないぐらいの規模なんですけど、パイプラインは上位陣と比べて遜色ないと思います。
田辺三菱よりいいかもね(笑)まぁ田辺三菱には生命科学インスティテュートからmuse細胞が降ってくるかもしれないから一概には言えないけど。(参照→三菱ケミカルホールディングスのMuse細胞とは何か、1300株保有する投資家が教える
日経平均が上昇に材料が乗っかって上がったというのが実態と最初に書いたけど、パイプラインを見たらそうとも言い切れないですね。実力あります。
一株配当27円、2112円の株価に対して利回り1.28%。配当再投資するには微妙ですが・・・・・・

予想以上のパイプラインだった。

sepetaprostとcarotuximabに期待しよう

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