1.初めに~塩野義製薬の概要~
2.パイプライン確認
3.総評~開発力は国内最強~
黒うさぎです。
塩野義製薬と言えばゾフルーザというインフルエンザ用の薬で勢いのある会社です。
「自社開発品の比率を50%以上に維持していく」という社長の言葉通り(出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21417410S7A920C1X11000/)、強い開発力で有名です。
また、いち早くMRではなくML(メディカルリエゾン)を導入しました。MLってなんだよって人は、頭のいいMRと思っておけばだいたい正解です。
塩野義製薬の説明では「日本を代表するオピニオンリーダーと専門領域について科学的にディスカッションを行い、全国の医療機関に薬の適正使用を推進していくお仕事」だそうです。
黒うさぎの知人も塩野義製薬でMLをやっていますが、かなり高給取りだそうです。
営業職だと恐れずに、黒うさぎもMRやMLなどの高給取りになれば良かったと後悔しています
( ;∀;)
同じ製薬企業内でも職種によって給料は大きく異なります。
感染症は4つ。フェーズ3は三つ。全て起源が自社。
セフェム系抗生物質は既に世の中にありますし、他はゾフルーザです。
しかし、日本でも話題のようにゾフルーザは「単回経口投与」という利便性とその抗ウイルス作用で画期的とされています。(その後変異したウイルスの出現で流れが変わりましたが・・・・・・)
売れる薬は、作ったらハイ終わり!ではなく、世界に販路を拡大して収益を伸ばしていくことができます。(アッヴィを見てみろよ、ヒュミラをどんだけ伸ばす気だよ!)
疼痛・神経は10個。フェーズ3は一つですが、デュロキセチンは既存の有効成分です。
次行きましょう。
代謝疾患は三つ。フェーズ3無し。
フロンティア領域ってなんだよ(笑)
突如出てきたモンスターハンター的名前に笑ってしまいました。
未開の領域ってことですね。
他社だと、アンメットメディカルニーズなんて言われる領域です。
フロンティアは9個。フェーズ3は一個。S-588410
開発Noしか示されていない、ということは新規でしょう。
実力は未知数、これは期待できそうです。対象となるがんは食堂がん。(研究室で「癌」ではなく「がん」と書けと指導されていた黒うさぎ)
調べたところ、国立がん研究センターで治験が行われているようです(出典:https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/clinical_trial/info/clinical_trial/to_patients/T4197/index.html)

薬に頼る前に生活習慣を治しなさい
ただ、S-588410は起源が自社ではなくオンコセラピー・ サイエンス社となっていました。
なんだ、結局買った方がいいじゃないか

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