三菱ケミカルホールディングスの問題児、田辺三菱製薬を再評価する【パイプライン】

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三菱ケミカルホールディングス

黒うさぎです。

三菱ケミカルホールディングスのMuse細胞とは何か、1100株保有する投資家が教える」という記事の中で 田辺三菱製薬をディスったところ、田辺三菱ホルダーの方から反応をいただいたため、田辺三菱を再評価してみたいと思います。

よくよく考えれば、今後は三菱ケミカルホールディングスの完全子会社になるわけで、ディスるばかりでは可哀そうだと思ったのもあります。客観的に判断して2019年の田辺三菱は終わってるなと思っただけであって、主観的には今後伸びていってほしいと思っているわけです。

ちなみに黒うさぎは三菱ケミカルホールディングスを1100株保有する投資家で薬剤師で製薬企業勤務なのでヘルスケアセクターには明るいです。

1.田辺三菱の概要~三菱ケミカルホールディングスの問題児~
2.田辺三菱製薬の製品
3.未来の話

1.
田辺三菱の概要~三菱ケミカルホールディングスの問題児~

三菱ケミカルホールディングスは三菱ケミカル+田辺三菱製薬+生命科学インスティテュート+太陽日酸で構成されています。三菱ケミカルは三菱樹脂+三菱化学+三菱レイヨンです。

三菱ケミカルホールディングスの構成要素の一つである田辺三菱製薬は、1678年に「たなべや薬」を看板に創業した田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併して2007年1月01日に誕生しました。

アリスコリラックマ
アリスコリラックマ

田辺三菱製薬としての歴史は浅いけど、元をたどれば老舗

医療用医薬品の売り上げが全体の98.2%を占めており、一般用医薬品は0.9%です。これに関しては製薬企業は基本的に医療用医薬品の比重が大きいので別に問題にはなりません。もちろん薬+αで多角経営している製薬企業も多くありますが、田辺三菱製薬はそうではないというだけの話です。

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../ir/kojin/index.html

株主還元にも概ね積極的と言えるでしょう。三菱ケミカルホールディングスの完全子会社化発表前は配当利回り4~5%の株価で推移していました。

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../ir/financialdata/index.html

営業利益は2016年から右肩下がり。特に2020年3月期連結純利益は前期比87%減(出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52313040Y9A111C1TJ2000/)

救いようがありません・・・・・・配当以外に良いところが無いと言えます。

何故ここまで業績が悪化しているかというと、スイスの製薬企業ノバルティスと争いになりロイヤルティー収入を見込めないこと、製薬業界全体として新薬にかかる時間とコストが大きくなり田辺三菱も大した新薬が出せていないこと、などがあります。

製薬業界は薬を自社で作るというよりも、新薬の種を金で買うという形態に変わっています。ぶっちゃけると大手製薬企業で研究者を目指すのは結構リスキーになりつつあります。(自分で作らず、買えばいいから)

Google先生もこのように予測変換で警告しています。今の製薬企業は投資会社のように薬の種を買って伸ばすという戦略をとっているわけです。そこで大切になってくるのは資本の力ということになります。

2.
田辺三菱製薬の製品

先発メーカーにおいて、大切なのはパイプラインです。既存の薬に注目するよりも、今開発中の新薬に注目することが重要です。そこで、田辺三菱製薬のパイプラインを確認しましょう。

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=/develop/pipeline/index.html

免疫関係は4つ。フェーズ3は無いようです。フェーズ2で2年、フェーズ3で2年程度期間がかかると推定すると、実になるにはまだまだ時間がかかりそうです。もちろん、途中のフェーズで有意差が確認できない可能性もあります。

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=/develop/pipeline/index.html

糖尿病・腎も4つ。フェーズ3はカナグリフロジン水和物一つ。ただし薬効がSGLT2阻害剤となっており、同様の薬は既にイプラグリフロジンなどがあり、目新しさはありません。(薬はステム(名前の後ろ)で薬効が分かります~グリフロジンはSGLT2阻害と覚えよう)

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=/develop/pipeline/index.html

中枢神経は11個。フェーズ3は3つ。ヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤は他に該当する薬剤が思いつかないため期待できそうです。レボドパ/カルビドパは既存の物質を組み合わせた感じですね。(カルビドパがレボドパの脳外での分解を防ぐ。脳で効かせたいから)セロトニン2A / シグマ2 受容体拮抗剤はミネルバ・ニューロサイエンス(米)へ導出と書いてあるのでノーコメント。

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=/develop/pipeline/index.html

ワクチンは5つ。季節性インフルエンザの予防と混合ワクチン。見新しさは感じられない。

出典:https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=/develop/pipeline/index.html

その他はカルシウム受容体作動剤1つがフェーズ3。協和キリン(日)へ導出と書いてあるのでノーコメント。

3.
未来の話

まずはパイプラインの総評から

数が多い!

正直、田辺三菱ぐらいの国内ですら5本の指に入れない規模の会社がここまでパイプラインを持っていることは驚きでした。

けど、今後数年以内で期待できるのはヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤イネビリズマブの一つかな(-_-;)

まぁこんなもんですよ製薬企業のパイプラインなんてね。

もっと大手でもこんなもんだからね。例えば世界8位で日本のどの製薬企業より巨大なアッヴィですら現状ヒュミラ一本足打法だからね。

イネビリズマブもビエラ・バイオ(米)から導入ということで、自社開発は既存の物に薬効追加とかで抑えておいて、やっぱり新規は買った方が効率良いなと感じました。

業績は悪化し続けているけど、パイプラインは普通という評価。

今後三菱ケミカルホールディングスの完全子会社化で武田のような買収で規模拡大を目指すのか、それともヘルスケアサービス事業を展開していくのか、株主として見守っていきたいです。

まぁ結論はmuse細胞生分解性プラスチックほどワクワクする物は無かったってことで。

アリスコリラックマ
アリスコリラックマ

とりあえずノバルティスと決着つけてほしいですね

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